2025年暗号資産まとめ:今年のトレンドと、次に来るもの

一年を振り返って

1年の終わりが近づき、市場もようやく振り返る時間を与えてくれる程度には落ち着きを見せています。
2025年は、ミームからインフラ、予測市場、決済ソリューション、そしてその間にあるあらゆるものが話題となりました。鮮烈に燃え上がったトレンドもあれば、静かに定着したものもあります。そのすべてを通して、一つだけ変わらなかったことがあります。それは、モメンタムが止まることは決してなく、ただその形を変え続けてきたということです。

今年最後となるこのダイジェストでは、今まさに動いているもののスナップショットと、私たちが共に歩んできた軌跡を振り返ります。

新着&注目ポイント

1年の終わりを迎え、市場の傾向はストーリーからシステムへとシフトしています。
• 取引の本質は実行にあり:TradeTideVOOIが重視しているのは、相場の方向を当てることではありません。いかに約定させるかです。相場の乱高下が激しい市場では、威勢のいい予測よりも、ルーティング、アグリゲーション、スリッページの抑制が重要になります。取引実行の質が、静かにトレーダーの優位性になりつつあります。
• おとぎ話ではない本物の利回り:RateXHarmonixの登場は、大げさな宣伝を伴わない「本物の利回り」が戻ってきたことを示唆しています。そこにあるのは、透明性の高い金利発見、構造化されたリターン、そして適切な値付けに基づいた流動性です。

今週のイベントハイライト

このホリデーシーズンを、もっとお得に楽しんでもらうための取り組みをご紹介します:

• 0という特別な数字:年末のポートフォリオ整理を、もっと楽しく。現在、すべての現物ペアで取引手数料が0となっています。裏の仕掛けや利用要件などは一切ありません。他が1年の帳簿を締め始めている間に、コストを気にせずクリーンな取引をぜひ体験してください。

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2025年まとめ

ビットコインにとってこの1年は、数字上は好調だった一方で、実態を見ると身の引き締まる1年でした
BTCはドル建てで過去最高値を更新しました。しかし、長期的な購買力をより正確に測る指標であるゴールドで見ると、実はもっと早い段階でピークを迎えており、2025年末時点では高値から50%以上も下落しています。今年の動きの大部分はマクロ環境によるものでした。市場は一年を通じて、FRB(米連邦準備制度)の利下げ、12月の量的引き締め(QT)終了、そして日銀の政策転換を織り込んできました。歴史的に見れば、この組み合わせはBTCの大きな上昇局面に先行する傾向があります。しかし今回は、需要が異なる物語を語っていました。長期保有者が年間を通じて約700万〜800万BTCを売却した一方で、ETFやトレジャリーによる買い手が吸収したのは約200万BTCにとどまりました。市場に流動性はありましたが、さらなる上昇への確信が伴っていなかったのです。


イーサリアム、静かなる基盤再構築
2025年のイーサリアムは、価格パフォーマンスを追うのではなく、再構築に費やした1年でした。12月初旬に実施されたFusakaアップグレードでは、PeerDASなどの主要なスケーリング技術が導入されました。これにより、ノードの効率性を維持しながら、レイヤー2向けのデータ可用性を劇的に向上させています。ETHは、NFTブーム以降で最も価格とファンダメンタルズの結びつきが強い状態で2026年を迎えようとしています。1月に予定されているblobスループットの拡張や、レイヤー2経済圏の成熟に伴い、さらなる成長の準備は整っています。手数料メカニズムは安定し、開発の重点は派手な演出よりも信頼性に置かれました。イーサリアムがニュースのヘッドラインを独占することはありませんでしたが、トークン化、ステーブルコイン、オンチェーン決済へと機関投資家が傾倒する中で、着実にその地盤を固めた1年となりました。


ミームは沈静化したが、その文化は消え去ってはいない
ミームコイン市場は、ピーク時の$1,500億超から、年末には$500億未満へと縮小しました。これは、トレーダーがより透明性が高く、収益構造の明確な銘柄へと資金を移した(ローテーションさせた)結果です。消えたのは投機欲ではなく、忍耐でした。 サイクルは一段と短くなり、ローンチパッドは常に活況を呈しました。人々の関心の移り変わりはさらに速まり、資本もそれに即座に追随しました。このゲームは終わったわけではありません。ただ、加速しただけなのです。

真の成長ストーリー:ステーブルコインと現実資産
ステーブルコインは、単なる取引ツールという枠を超え、金融インフラとしての地位を確立しました。トークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)、オンチェーンでの資金管理、そして規制に準拠した発行体によるサービスは、実験段階を脱し、本番運用へと移行しています。現実資産(RWA)は、もはや構想資料の中の概念ではなく、一つの市場として機能し始めました。資本市場は、単にオンチェーンに姿を現しただけではありません。彼らはそこに、確かな足跡を残し、定着したのです。


サイクル終盤における、2つの大きな驚き
サイクルの終盤において、2つの驚くべき変化が際立ちました。ひとつは、AIと暗号資産が注目を奪い合うフェーズを終え、互いに融合し始めたことです。ブロックチェーンは、AIシステムにおける調整(コーディネーション)と決済を担うインフラレイヤーとして、その地位を確立しました。もうひとつは、プライバシーの予期せぬ復活です。監視体制の強化やコンプライアンス、そしてデータ所有権への懸念が、単なる哲学的な議論ではなく市場の実利的な課題へと変わる中で、プライバシーコインは今年最も高いパフォーマンスを示した銘柄の一つとなりました。

要点
それは、暗号資産がもはやリスク資本にとって唯一のフロンティアではなくなったということです。現在、暗号資産はAI、ロボティクス、エネルギー技術といった分野と投資を競い合っています。しかし、これはおそらく健全な進化と言えるでしょう。2025年は、ひとつのナラティブが勝ち切る年ではありませんでした。むしろ、暗号資産がインフラ、文化、資本市場という3つの役割を同時に果たせることを証明した1年だったのです。

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