ビットコイン(BTC)は、4月初旬の安値から急回復し、現在7万4500ドル付近で推移している。ただし、複数の時間軸でテクニカルシグナルが示唆するのは、この上昇局面が歴史的な重要レジスタンスゾーンで勢いを失いつつある可能性。
今回の上昇は、4月初旬に記録した6万4000ドル付近から15%超の回復となり、トレンド大転換への期待が再燃している。ただし、現在の価格は上昇チャネル上限と堅固な供給ゾーンにはさまれており、強気派は明確なブレイクアウトで実力を証明する必要がある。失敗すれば、相場の主導権を弱気派に明け渡すリスクもある。
日足チャート上で、ビットコインは2月の6万2000ドル付近の安値以降、上昇する平行チャネル内で推移し、安値を切り上げてきた。
現在価格はチャネル上限へと接近しつつ、7万4000ドル~7万6000ドルの大きなレジスタンスボックスも同時に試している。この水準は3月中旬にも価格を跳ね返した経緯がある。
チャネル上限と水平供給ゾーンの重なりによって、現在の価格帯は重要な選択肢となる。
日足終値で7万6000ドルを明確に上回れば、次の主要レジスタンス帯(8万5000ドル~8万7000ドル)への道が開ける。一方、下値のサポートボックスは6万4000ドル~6万6000ドルで、チャネル下限とも一致する。
4時間足に拡大すると、短期的にはテクニカルな上昇傾向が継続している。BTCは3月27日の安値以降、高値と安値を切り上げてきた。
直近の7万2000ドルの高値を突破したことで、この水準(緑線)が新たなサポートへ転換された。
ただし、モメンタム指標では別の警告シグナルが出ている。価格が高値を3回連続で切り上げているのに対し、RSIは3回連続で高値を切り下げている(青丸)。典型的なトリプルベアリッシュダイバージェンスで、買い圧力の減衰を示す教科書的なシグナル。
さらに、上昇過程で出来高も減少しており、参加者の勢いの弱まりを裏付ける。
加えて、ボリンジャーバンド・幅パーセンタイル(BBWP)が歴史的な高水準に達しており、これは通常、ボラティリティの収縮と短期的な調整局面の前兆となる。
上昇シナリオ:日足終値で7万6000ドルを上抜けし、出来高も拡大すればダイバージェンスは否定され、8万5000ドル~8万7000ドルへの本格的なブレイクアウトに。
無効化条件:7万6000ドルを維持できず価格がレンジへ逆戻り。
下落シナリオ:現在のレジスタンスゾーンで反落すれば、調整は7万2000ドルまで進行。7万2000ドルを維持できない場合、6万9000ドル~7万ドルのより深いサポート再試の可能性。
無効化条件:7万6000ドルを上回る持続的な上抜けと終値。


