アルファベット(GOOGL)は2026年4月30日、時価総額を1日で3000億ドル以上増加させ、総額を4兆5000億ドル超に押し上げた。一方、メタ・プラットフォームズ(META)は、好調な売上にもかかわらず同取引日で約1750億ドル減少した。
両社は4月29日取引終了後に2026年1-3月期(第1四半期)決算を発表した。グーグルはAI収益の可視化を材料に評価されたが、メタは資本支出拡大の方針が嫌気された。
グーグル・クラウドは1-3月期収益が200億ドルとなり、前年同期比で63%増加した。受注残高は4600億ドル超となり、前四半期比ほぼ倍増となった。企業向けAI需要が供給を大きく上回っている状況。
検索クエリ数は、ジェミニ統合の後押しもあり、四半期で過去最高を記録した。消費者向けAIサブスクリプションは3億5000万件を超えた。アルファベットは配当も5%引き上げている。
1-3月期の設備投資は357億ドル。会社は2026年通年設備投資見通しを1800億ドルから1900億ドルに上方修正した。2027年は「大幅な増加」を予定している。
市場はクラウド収益がすでに投資額を予約につなげているため、増額を吸収した。これを受けてセンチメントが改善し、買いが集まり、グーグルの時価総額は4兆5000億ドル超、1日で3000億ドル以上増加。
本稿執筆時点でアルファベット株は377.62ドルで取引され、過去最高値を更新した。
一方、メタは資本支出見通し拡大が嫌気され、市場から売り込まれた。
アルファベットの時価総額4兆5000億ドルは、日本とインドの年間GDPを上回る。日本の経済規模は約4兆2000億ドル、インドは4兆1000億ドル。米国上場1社が、世界有数の国家経済2国を抜いた形。
アルファベットの2026年の投資は、ビットコイン(BTC)マイナーが競うデータセンター経済にも流れ込む見通し。電力、GPU、グリッド容量をハイパースケーラーが直接争う時代となってきた。
上場マイナー各社はすでにAIホスティング契約へ転換を進める。プルーフ・オブ・ワーク型マイニングとAIクラウドホスティングの境界が曖昧になり始めている。
グーグルの単日3000億ドル増という数字は、ビットコイン、イーサリアム(ETH)以外のほとんどの主要アルトコイン総額を上回る。今サイクルでは、AIインフラ関連への資金回転がいかに急激かを示す。
AI向け投資が、計算用トークンや公開マイナー、分散型GPUネットワークに波及するかが今後の焦点。メタの下落は、市場が「消費」だけでなくリターンも依然として重視していることを示した。


