ビットコインが77,000ドルを下回る中、米国のスポットビットコインETFは9日間続いた資金流入の連続が途絶え、純出金2億6,320万ドルを記録し、暗号資産市場全体にリスクオフシグナルを発した。
ビットコインが77,000ドルを下抜け、市場の注目を集める
2026/4/28、ビットコインは76,377.5ドルまで下落し、週間高値79,486ドルに一時タッチした後、セッション中に約0.5%下落した。トレーダーが短期サポートラインとして注視していた77,000ドルの節目を割り込んだことで、即座に注目が集まった。
77,000ドルを下抜けたことが重要なのは、キリのいい数字の水準には損切り注文や強制決済トリガーが集中しやすいためだ。価格がその水準を突き破ると、強制売りの連鎖が動きを加速させる。これはまさに4月下旬のセッションでトレーダーが目の当たりにした現象だ。
2026/5/18時点でも、ビットコインは同じ閾値付近で推移し、77,052ドルで取引され、24時間で1.3%下落した。恐怖&貪欲指数は28を示し、「恐怖」圏内に完全に入っており、センチメントが回復していないことを示唆している。
ETFの出金とマクロ面での慎重姿勢が市場の反落を招いた
最も明確な触媒は、米国スポットビットコインETFのフローが急反転したことだ。2026/4/27、各ファンドは合計で純出金2億6,320万ドルを記録し、9日間続いた資金流入の連続が終了した。FidelityのFBTCが-1億5,040万ドルで流出をリードし、GrayscaleのGBTCが-4,660万ドル、ARKのARKBが-4,330万ドルと続いた。
ETFの反転は単独で起きたわけではない。市場の反落は、連邦準備制度の4/29決定を前にしたマクロ面での広範な慎重姿勢、原油価格の上昇、中東の地政学的緊張と同時に起きた。この組み合わせが、機関投資家のアロケーターたちを暗号資産だけでなく複数の資産クラスでのリスク削減へと向かわせたとみられる。
弱さはビットコインに限らなかった。同じセッションのレポートでは、EthereumとXRPもFXStreetが「悪化するセンチメント」と表現した状況の中で下落したと指摘されている。ETFの大規模な出金が発生した最近のエピソードと類似した、相関した下落のこのパターンは、暗号資産固有のイベントではなくマクロ的な力が売りを主導したという見方を裏付けている。
次に注目すべき主要なサポートラインと抵抗水準
最初の下抜けから数週間が経過してもビットコインが77,000ドル付近に留まる中、この水準はサポートラインから攻防が続くゾーンへと変化した。4月下旬の週間高値である79,500ドルを継続的に上回ることが、買い手が主導権を取り戻しつつあることを示す最初のシグナルとなる。
下方では、トレーダーは75,000ドルエリアを次の重要なサポートラインとして注視している。特に4/27に見られた規模でETFの出金が再開した場合、その水準を下抜けると売りが加速する可能性がある。ビットコインのドミナンスは58.3%と高水準を維持しており、BTCから流出した資金がアルトコインにローテーションするのではなく、暗号資産全体から撤退していることを示唆している。この動きはアルトコイン価格の動きの遅れにも見て取れる。
規制面での進展も状況を変える可能性がある。上院銀行委員会で審議が進むデジタル資産市場明確化法は、機関投資家の信頼感に対する長期的な追い風となる可能性があるが、短期的な価格の動きはETFフローと連邦準備制度のシグナルに依然として縛られている。恐怖&貪欲指数が恐怖圏の深みにある中、77,000ドル水準付近のボラティリティは続く可能性が高い。
免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産およびデジタル資産市場には重大なリスクが伴います。意思決定を行う前に、必ず自身でリサーチを行ってください。








