ビットコインへの圧力が高まる中、ZcashがSEC円卓会議に参加

SEC（米国証券取引委員会）がZcash創設者のZooko Wilcoxに12月15日のプライバシーと金融監視に関する円卓会議への参加を招待しました。

この招待は、プライバシー擁護派と、ビットコインにZcashスタイルのプライバシー機能を実装することに賛成していないStrategyの創設者Michael Saylorのような著名人との間の議論の中で行われました。

SECの暗号資産タスクフォースは、本部で円卓会議を開催し、その模様を一般公開でウェブキャストする予定です。

プライバシーは右肩上がり

SEC円卓会議は、規制当局、業界リーダー、プライバシー擁護派が共通の基盤を模索する重要な瞬間を表しています。他のブロックチェーンもプライバシー関連の製品やサービスの開発に取り組んでいます。

PaxosとAleoは10月に、プライベートでコンプライアンスに準拠したステーブルコインを作成するためのパートナーシップを発表しました。また、イーサリアムブロックチェーン財団も同時期に専門のプライバシーチームを立ち上げました。

機関投資家の関心が高まり、哲学的議論が活発化する中、Zcashはデジタル時代の金融プライバシーに関する議論の中心に位置しています。

ビットコイン最大主義者とプライバシー擁護派の衝突

円卓会議の発表は、暗号資産における金融プライバシーをめぐる哲学的な戦いの高まりと時を同じくしています。

12月5日、Zcashの創設科学者で現在StarkWareのCEOであるEli Ben-Sassonは、プライバシーコインへの市場の関心を再燃させたSaylorとの会話の詳細を明らかにしました。

Saylorは、ビットコインにZcashスタイルのプライバシー機能を組み込むべきではないと主張し、そうすれば国家がこの主要暗号資産を停止できるようになると述べました。

Ben-Sassonは「ケーキを持ちながら食べることもできる」と反論しました。彼にとって、シールディングと並んでビューイングキーも許可できるということです。

Cryptopolitanは11月、BitwiseのCEOであるHunter HorsleyがXに「『ビットコインだけで、他はすべて詐欺』と主張するグループは、Zcashについて何を言うべきか考えるのに苦労するだろう」と投稿したことを報じました。

彼はさらに「なぜZcashが『暗号資産』ではないのかについての創造的な説明を楽しみにしている」と付け加えました。Horsleyのコメントは、11月にZcashが一時的に700ドルに向けて急上昇したのと同時に、プライバシーコインに新たな注目をもたらす熱い議論を引き起こしました。

プライバシー擁護者のNaomi Brockwellも先月この問題について考えを共有し、「独裁者は人々にプライバシーがないときに繁栄します。権力者がプライバシー保護に敵対的になり始めるとき、それは重大な警告信号です」と述べました。

機関投資家の関心の高まりでZcashの勢いが増す

ZcashはSaylorとBen-Sassonの間の議論を受けて12月5日に375ドルレベルを回復しました。この暗号資産は執筆時点で過去24時間で10%下落し、現在約340ドルで取引されています。

しかし、最新の数字は11月下旬の下落からの回復を示しており、同月には今年および長期間で最高値となる700ドルを超えました。

機関投資家の関心は高まっており、Grayscaleは既存のZcash Trustを現物上場投資信託に転換するためのS-3登録届出書を提出しました。承認されれば、米国初のZcash ETFとなります。このトラストは2025年9月30日時点で流通中のZECの約2.4%を保有しています。

ナスダック上場の保険グループReliance Global Groupはデジタル資産をすべてZcashに転換し、一方VanEckのCEOであるJan van Eckは、ビットコインの長期的な暗号セキュリティとプライバシーの制限に関する懸念の高まりを引用し、Zcashをビットコインの代替として注目しました。

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