ピーター・ティール支援企業、イーサリアム2.4万枚を117億円で売却

ピーター・ティール氏が支援するイーサリアム財務戦略企業ETHZilla（イーサジラ、ETHZ）は22日、2万4,291 ETHを約7,450万ドル（約117億円）で売却したと発表した。同社は売却益の全額または大部分を、発行済み優先担保付転換社債の償還に充てる。

12月24日と30日に債務償還

売却による資金に加え、バランスシート上の現金を用いて、12月24日と12月30日に早期償還を実施する。同社が12月21日時点で保有するETHは6万9,802枚となり、評価額は2億700万ドル（約325億円）となった。

イーサジラは今後、RWA（実世界資産）トークン化事業による収益とキャッシュフロー成長に企業価値の源泉を置くと表明した。同社はウェブサイト上のmNAV（修正純資産価値）ダッシュボードを本日付で廃止するが、定期的な貸借対照表の更新は継続する。

ETH保有量や株式数に重大な変更があった場合は、SEC提出書類およびソーシャルメディアで報告を継続するとしている。

イーサジラは2025年8月、バイオテクノロジー企業180ライフサイエンシズからイーサリアム財務戦略企業へ転換し、ピーター・ティール氏が7.5%の株式を取得したことで株価が急騰した。同社はエレクトリック・キャピタルとの提携によるステーキング戦略など、オンチェーン経済でのETH活用を進めている。

※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル＝156.8円）