ハーバード大学の約569億ドル(約8兆8200億円、1ドル=155円換算)規模の大学基金を運用するHarvard Management Company(ハーバード・マネジメント・カンパニー:HMC)が、ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)の保有比率を引き下げる一方で、イーサリアム(ETH)ETFへの新規投資を開始したことが、米証券取引委員会(SEC)への提出書類から明らかになった。

第4四半期の13F報告によると、HMCはBlackRock(ブラックロック)のiShares Bitcoin Trust(iシェアーズ・ビットコイン・トラスト:IBIT)を約21%削減。評価額は4億4280万ドルから2億6580万ドルへと縮小した。それでもなお、ビットコインETFはハーバードにとって最大の公開保有銘柄であり、Alphabet(アルファベット)やMicrosoft(マイクロソフト)、Amazon(アマゾン)株を上回る規模を維持している。

一方で、同基金はブラックロックのiShares Ethereum Trust(iシェアーズ・イーサリアム・トラスト:ETHA)を新たに約387万口取得。評価額は約8680万ドルで、これがハーバードによるイーサリアム関連商品の初の公開ポジションとなる。これにより、ビットコインとイーサリアムを合わせた暗号資産(仮想通貨)エクスポージャーは約3億5260万ドルとなった。

この動きは、暗号資産市場が大きく変動した四半期に行われた。ビットコインは2025年10月に約12万6000ドルの高値を記録した後、12月末には約8万8000ドルまで下落。イーサリアムも同期間に約28%値を下げた。直近では、ビットコインは約6万8600ドル、イーサリアムは約1900ドル近辺で推移している。

ビットコインETFの保有削減があったとはいえ、依然として最大の公開保有銘柄であることから、ハーバードは暗号資産から全面的に撤退しているわけではない。むしろ、ビットコイン単体からイーサリアムへと分散を進めることで、エクスポージャーの再構築を図っているとも解釈できる。

|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock

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