イーサリアム(ETH)の価格は2000ドル超で推移しており、2025年8月以来初となる月足の陽線で3月を終えようとしている。6カ月連続の下落に終止符を打つ可能性。
ただし、3月の終わり方次第で4月以降、さらには2026年全体の流れも決まる。過去のデータでは、4月はETHにとって平均18%の上昇、中央値で約9%のリターンと好調な月。しかし、3日足チャートやオンチェーンの確信度、クジラの動向は、4月に向かう道のりが季節要因以上にリスクを伴うことを示唆。
イーサリアム価格は2025年8月以来、月足でプラス終了していない。3月はその流れを変えようとしているが、上昇幅は控えめ。歴史的に4月はETHにとって強い月となり、平均リターン18%、中央値も9%超。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。こちら。
ただし、3日足チャートには構造的な懸念がある。2月6日に約1730ドルの最安値を付けて以降、ETHは上昇チャネル内で推移。このチャネルは1月13日高値3410ドルからほぼ50%下落後に形成。急落後に生じた上昇チャネルは、多くの場合下方への継続パターンとなりやすく、明確に上方ブレイクしない限り下落転換しやすい。
RSI(相対力指数)は、3日足で隠れた弱気ダイバージェンスを形成。12月9日から3月23日にかけて、価格は安値を切り下げた一方、RSIは高値を更新。これはETHの主要な下落トレンドが回復局面にもかかわらず再開する可能性を示唆。このダイバージェンスは上昇チャネル継続の見方を強めるもの。
同様のダイバージェンスは昨年12月9日から3月14日にも見られ、その後ETHは急落。このダイバージェンスが3月23日に再び確定し、2200ドル台から2000ドル付近まで下落。現在、上昇チャネルの下限トレンドラインがサポートとして機能。3日足でこのラインを割れると、弱気シナリオが4月に持ち越される形となる。
テクニカル面のパターンだけでは、チャネルが維持されるか否かは断定できない。オンチェーン上の確信度データがその答えを補完する。
イーサリアムのホドラー純ポジション変化(Glassnode指標。155日以上保有するウォレットの30日間累積ポジション)は、3月21日に54万3169ETHで年初来最高値まで上昇。その後3月下旬には12万1902ETHまで急減、約78%の減少。
この減少が重要なのは、今年初めにもほぼ同じ展開があったため。1月中旬から2月初旬までホドラー純ポジションは減少し続け、2月3日にマイナス転換。その間、ETH価格は3383ドルから1824ドルへと約46%下落。今回も同様のペースで確信度が失われている。
3月は依然として陽線で終えそうだが、上昇を支えた強い確信は最終週で消えつつある。もし4月初旬にホドラーの積み上げがマイナス転換すれば、2月の再来として大幅安の可能性も。
イーサリアムのクジラの動向にも変化。3月25日以降、100万~1000万ETH保有ウォレット、10万~100万ETH保有ウォレットいずれも供給比率を増加。前者は8.07%から8.22%、後者は13.19%から13.53%へ上昇。
ただし両グループとも3月末にかけて反転。大型クジラは3月27日から、やや小型のクジラは3月29日から売却に転じている。現時点の減少幅は小さいものの、方向転換は見逃せない。ホドラーの確信が薄れ、クジラの買い増しも止まる状況では、需要サイドが最悪のタイミングで減少。
確信度の低下とクジラ動向の反転が4月に向けて基盤を弱めている。価格チャートが、こうしたシグナルが本格的な下落につながるかどうかを左右する展開。
4月に向けたイーサリアム価格予想では、3日足チャートが明確な水準を示している。上昇傾向を取り戻すにはイーサリアムが2200ドルを3日足で上抜けて終値を付ける必要がある。これにより直近のレジスタンスゾーンを突破可能。より強い上昇確定シグナルは2390ドルの終値で、これを超えると上昇チャネルの上限トレンドラインを抜け、本格的な反転パターンに転じる。
こうしたブレイクアウトのシナリオは、保有者の確信の低下やクジラによる分配の動きから難しい情勢。隠れた弱気ダイバージェンスの出現、保有者による蓄積の崩壊、クジラの買い鈍化といった要素が一致しており、現状では下落が有力視される。
下値の焦点は2000ドル(チャート上の1999ドル付近)で、ここが直近の心理的・テクニカルサポートとなる。2000ドルを3日足で割り込むと、チャネル下抜けが確定し、1750ドルから1730ドルゾーンが下値メドとなる。ここは2月の安値圏。
4月が2月と同じパターンをたどり、保有者の純増減がマイナス転換し、価格が46%下落した場合、0.618フィボナッチ水準付近の1350ドルが現実的なターゲットになる。この場合、現在水準から約30%下落する見込み。
2200ドル水準を3日足で維持できれば、4月も堅調な推移となり、イーサリアムの歴史的な強いシーズナルパターンに沿う。一方2000ドルを下回れば、2月の46%下落が再現され、1350ドルが目標価格として意識される。


