MEXCは安全?資産保護の仕組みとセキュリティ対策を徹底解説
取引所が公に証明できる安全性のチェック項目で見る限り、MEXCは十分な水準を満たしています。Hackenが毎月準備金を監査しており、2026年9月のBTCの準備金比率は297%でした。ユーザー資産の大半はコールドウォレットで保管され、2018年以降、MEXCの取引所ウォレットに対するハッキング被害は公に報告されていません。
一方で、MEXCは米国のユーザーにサービスを提供しておらず、英国でも、EUの暗号資産市場規則(MiCA)のもとでも認可を受けていません。複数の規制当局がMEXCに関する通知を公表していることもあり、セキュリティ面の実績と同じくらい、お住まいの地域が重要になります。
Key Takeaways
- MEXCはHackenの監査を受けた準備金証明(PoR)を毎月公開しています。2026年9月のレポートでは、ユーザー保有資産に対する準備金比率がBTCで297%、USDTで119%、USDCとETHでいずれも111%でした。
- どのユーザーも、MEXCがオープンソース化したマークルツリー検証コードを使い、「私の準備金証明」で自分の残高が監査済みの総額に含まれているかを確認できます。
- ガーディアンファンド(Guardian Fund)は、MEXC自身のシステムが侵害された場合に備え、1億USDTと2,000 BTCを公開ウォレットで保有しています。MEXCはこの基金を5億ドル規模まで拡大する計画です。
- 2018年以降、MEXCの取引所ウォレットに対するハッキング被害は公に報告されていません。アカウントをめぐる事例のうち特によく知られた2件では、MEXCは2025年に公に謝罪したうえで310万ドルの凍結を解除し、2026年にはアカウント乗っ取りによる34万ドルの損失を全額補償しました。
- MEXCは米国ではサービスを提供しておらず、英国でも、EUのMiCA規則のもとでも認可を受けていません。英国FCA、オランダAFM、ドバイVARAなどの規制当局が、MEXCに関する通知を公表しています。
- 入金する前に、二要素認証(2FA)、フィッシング対策コード、出金ホワイトリストを有効にしてください。最初の防衛線はご自身のアカウント設定であり、MEXCの基金はプラットフォーム側の障害に備えたものだからです。
取引所が破綻したとき、肝心なのは「預けたコインがまだそこにあるか」です。しかし多くのユーザーは、出金が止まってから初めてその答えを知ることになります。2014年のMt. Goxと2022年のFTXは、中央集権型取引所でそうした事態がいかに急速に起こり得るかを浮き彫りにしました。2025年11月のBalancerのエクスプロイトは、同じリスクがDeFiのコードにも潜んでいることを示しました。だからこそ「MEXCは安全か?」を考えるうえで役立つのは、MEXC自身がどう主張しているかではなく、その主張のうちどれをご自身で確認できるかという視点です。
2018年から運営されているMEXCは、そうした確認手段をいくつか公開しています。Hackenが監査する毎月の準備金証明、ガーディアンファンドの公開ウォレットアドレス、そして先物保険基金の残高です。本記事では、根拠をもとにご自身で判断いただけるよう、各保護策の内容と検証方法、カバーされない範囲、そしてMEXCが認可を受けていない地域を順に解説します。
MEXCは安全?6つのチェック項目を一覧で確認
MEXC取引所に資金を預けても十分に安全かどうかは、6つのチェック項目で判断できます。下の表では、2026年10月8日時点で各項目についてMEXCが公開している情報、ご自身での検証方法、そして知っておくべき限界をまとめました。
| チェック項目 | MEXCが公開している情報 | 検証方法 | 知っておくべき限界 |
| 準備金 | Hackenが監査する毎月の準備金証明。2026年9月:BTC 297%、ETH 111%、USDT 119%、USDC 111% | アカウント内の「私の準備金証明」と、オープンソースのマークルツリー検証コード | 対象は1時点のスナップショットにおける4資産のみで、完全な財務監査ではありません |
| 資産の保管 | ユーザー資産の大半をコールドウォレットで保管し、出金用にホットウォレットを使用 | MEXC自身による開示 | コールドウォレットとホットウォレットの配分は、個別に監査されていません |
| ガーディアンファンド | MEXCのシステム侵害に備えた1億USDTと2,000 BTC。目標規模は5億ドル | Etherscanとmempool.spaceで公開されているウォレット | 企業としてのコミットメントであり、法定の補償制度ではありません |
| 先物保険基金 | 2026年9月中旬時点で約7.98億USDT | MEXCの先物保険基金ページ | 補償対象は強制決済時の不足分で、トレーダー自身の損失は対象外です |
| アカウントのセキュリティ機能 | 2FA、フィッシング対策コード、出金ホワイトリスト、重要なセキュリティ設定を変更した後の24時間の出金停止 | ご自身のアカウントのセキュリティ設定 | ご自身で有効にして初めて保護が機能します |
| 実績とライセンス | 2018年以降、取引所ウォレットへのハッキング被害について公表された報告なし。米国はサービス対象外で、英国・EUでは未認可 | 後述のインシデント記録と規制当局の通知 | MEXCが認可を受けていない地域では、現地の規制当局や補償制度による保護がありません |
データは2026年10月8日時点で、MEXCの準備金証明レポート、MEXCのお知らせ、MEXCヘルプセンター、公開ブロックチェーンエクスプローラーと照合して確認済みです。
暗号資産の損失はどこから生じるのか:取引所の破綻とDeFiのエクスプロイト
暗号資産の損失のうち特に規模の大きいものは、2つの原因から生じています。顧客資金を失ったり不正に流用したりする中央集権型取引所と、コードの脆弱性を突かれるDeFiプロトコルです。
分散型金融(DeFi)は、従来の金融機関に頼ることなく資産の管理や借り入れ、取引ができる、暗号資産分野のイノベーションです。しかし、分散型プラットフォームのセキュリティ問題はこれまで繰り返し表面化してきました。
広く報じられた例として、2025年11月3日に発生したBalancer V2へのエクスプロイトがあります。この攻撃でBalancerとそのコードを基盤とするプロトコルから合計約1.28億ドルが流出し、Berachainは被害を食い止めるためにネットワークを停止しました。
Balancerの調査により、攻撃の原因はStable Poolsが特定のスワップを計算する際の丸め誤差だと判明しました。攻撃者はバッチトランザクションを用いて、この誤差を繰り返し突いていました。
これまでにも、中央集権型取引所とDeFiプロトコルの双方で大きな被害が発生してきました。
- Mt. Gox(2014年、中央集権型取引所):約85万BTCが消失し、そのうち約20万BTCはのちに見つかりましたが、債権者への暗号資産による弁済が始まったのは2024年7月になってからでした。
- FTX(2022年、中央集権型取引所):顧客の預かり資産が系列のトレーディング会社に流用され、米国の検察当局は顧客の損失が80億ドルを超えたと述べています。
- Coincheck(2018年、中央集権型取引所):約5.23億NEM(約5.3億ドル相当)がホットウォレットから盗まれ、同社は自己資金で顧客に補償しました。
- The DAO(2016年、DeFi):スマートコントラクトのバグにより、攻撃者が約360万ETHを流出させ、Ethereumはハードフォークを実施して資金を返還しました。
- Poly Network(2021年、DeFi):このクロスチェーンプロトコルから約6.11億ドルが流出しましたが、攻撃者はのちにそのほぼ全額を返還しました。
取引所の破綻は、いずれも資産の保管・管理(カストディ)に端を発していました。ホットウォレットから資金が抜き取られたケースと、顧客資金が本来あるべきでない場所へ移されたケースです。
一方、DeFiでの損失はコードの欠陥から生じたもので、取引所に資産を入金する際に負うリスクとは性質が異なります。
MEXCは中央集権型取引所であるため、問うべきはカストディに関する点です。ユーザー資産がどこで保管されているのか、準備金がそれをカバーしているのか、そして問題が起きたときに誰が補償するのか。以下のセクションでは、MEXC自身のインシデント記録や、MEXCに関する通知を出した規制当局も含め、これらの問いに一つずつ答えていきます。
MEXCの安全性はどの程度?5層の保護体制を解説
MEXCは5つの層でユーザー資金を守っています。ご自身で有効にするアカウントのセキュリティ機能、リアルタイム監視、大半の資産を保管するコールドウォレット、Hackenが監査する毎月の準備金証明、そしてセーフティネットとなる2つの基金です。
このうち準備金と基金ウォレットは、ご自身で検証できる層であるため、最も重視すべきポイントです。
コールドウォレット:ユーザー資産の大半の保管先
MEXCはユーザー資産の大半をコールドウォレット(オフラインで管理されるウォレット)で保管し、日常の出金を処理するホットウォレットには一部のみを置いています。コールドウォレットはインターネットに接続されていないため、攻撃者がオンラインのシステムに侵入しても、これらの資金には直接アクセスできません。これにより、Coincheckを襲ったようなホットウォレットからの盗難による被害を抑えられます。
ただし、コールドウォレットとホットウォレットの配分はMEXC自身による開示であり、監査済みの数値ではありません。だからこそ、後述の準備金証明のほうが重要になります。
リアルタイム監視と、ご自身で有効にするアカウントのセキュリティ機能
MEXCはログイン、出金、取引の動きを24時間体制で監視し、異常と思われるパターンを検知すると審査に回します。不審な動きがあれば、追加の認証が完了するまで出金が保留される場合があります。正当なアカウントがリスク審査の対象になることがあるのも、この仕組みによるものです。出金やセキュリティ設定の変更には、MEXC/Google Authenticatorアプリ、SMS、メールなど、ご自身が有効にした認証方法で発行されるコードが必要です。
入金する前に、次のセキュリティ機能を有効にしてください。
- 二要素認証:MEXC/Google Authenticatorアプリを使って設定します。
- フィッシング対策コード:MEXCからの公式メールにはすべてこのコードが表示されるため、偽のメッセージを見分けやすくなります。
- 出金ホワイトリスト:資金の送金先を、事前に承認したアドレスだけに限定できます。
- APIリストの整理:使わなくなったAPIキーはすべて削除してください。
認証アプリの紐付けを解除したり、メールアドレスを変更したりすると、出金が24時間停止されます。そのため、身に覚えのない変更だった場合は、その間にサポートへ連絡できます。
MEXCのヘルプセンターでは、MEXCのカスタマーサービスやVIPアカウントマネージャーを装った電話についても注意を呼びかけています。MEXCがログイン情報、SMSコード、認証アプリのコードを求めることは一切ありません。
MEXCを名乗るアカウントが本物かどうかは、MEXC Verifyツールで確認できます。
準備金証明:Hackenが毎月監査し、ご自身でも検証可能
MEXCは毎月準備金証明を公開しており、その監査を担うのはブロックチェーンセキュリティ企業のHackenです。HackenはMEXCによる確認や承認を経ずに各レポートを公表しています。2026年9月のレポートは2026年9月10日のスナップショットに基づくもので、ユーザー保有資産に対する準備金比率はBTCが297%、USDTが119%、USDCが111%、ETHが111%でした。
具体的な数量で見ると、このスナップショット時点でMEXCはユーザー残高4,106.57 BTCに対し、12,202.13 BTCを保有していました。預けられた1 BTCごとに、約2.97 BTCの監査済み準備金が裏付けとなっていた計算です。
MEXCはすべてのユーザー資産を1:1で裏付けることを約束しています。準備金比率が100%を上回っていれば、監査対象のウォレットがユーザーの預け入れ額よりも多くその資産を保有していたことを意味します。
2026年7月から9月までの毎月のレポートでは、4資産すべてが100%を上回る水準を維持しました。BTCの準備金比率は、この3回のレポートで281%、288%、297%と上昇しています。
ご自身の残高が含まれていたかどうかは、MEXCウェブサイト上の4つのステップで確認できます。
- ステップ1:ログインし、「ウォレット」から「概要」を開きます。
- ステップ2:「アカウント」で「準備金証明」を選択し、「私の準備金証明」ページを開きます。
- ステップ3:「詳細」、続いて「今すぐ検証」をクリックし、画面の案内に従って、公開されているマークルルートと照合します。
- ステップ4(任意):MEXCがGitHubで公開しているオープンソースのマークルツリー検証コードを使い、ご自身で再度検証します。
準備金証明はあくまで4資産のスナップショットで、完全な財務監査とは異なります。そのため、これら4資産以外の負債や、レポートとレポートの間に何が起きているかまでは分かりません。
MEXCのレポートが他の取引所の準備金レポートと比べてどうかについては、準備金証明の比較記事をご覧ください。
最新のレポートとご自身の記録は、入金する前でも確認できます。
ガーディアンファンド:プラットフォーム側のインシデントに備える1億USDTと2,000 BTC
MEXCは2025年6月、1億ドル規模のガーディアンファンドを立ち上げました。目的はMEXC自身のシステムが侵害された場合にユーザーへ補償することで、重大な脆弱性が生じた場合や、大規模な標的型ハッキングを受けた場合も対象としています。
MEXCは2026年10月1日、同基金が現在1億USDTと2,000 BTCを保有していると発表しました。また、2026年5月からの2年間で、基金を5億ドル規模まで拡大する計画です。
この基金は企業としてのコミットメントであり、法定の補償制度ではありません。補償の申請は、担当者による適格性審査を経て判断されます。
MEXCが公表している同基金の補償範囲はMEXC側の障害を対象としたもので、取引による損失やアカウント乗っ取りは記載されていません。
各取引所の保護基金が何をカバーし、どのような損失が対象外になるのかについては、保護基金の比較記事をご覧ください。
基金の残高は、公開ブロックチェーンエクスプローラーでご自身でも確認できます。
- USDT準備金:Ethereumアドレスは0x469AfE803C54A36674C55231489Cf4b61da8c1bCで、2026年10月8日時点で約1.016億USDTを保有していました。
- BTC準備金:それぞれ1,000 BTCを保有する2つのBitcoinアドレス、1MDVjZdX8QD212pT8Z8EMP7DuFQHKqN3mxと19KYQDpyssRUtpfa4pfAWiNQLeysThd1usです。
先物保険基金:補償される範囲とされない範囲
MEXCは先物市場のために、別枠で保険基金を設けています。
強制決済されたポジションが、証拠金ではカバーしきれない不利な価格で決済された場合、この基金がその不足分を吸収します。これにより、利益の出ているトレーダーが自動デレバレッジメカニズム(ADL)の影響を受ける頻度が抑えられます。
MEXCによると、2026年9月中旬時点で同基金の残高は約7.98億USDTでした。各先物契約の最新残高は先物保険基金ページに表示されています。
この基金が守るのは個々のトレーダーではなく、先物市場全体です。そのため、ポジションを強制決済されたトレーダー本人にとって、損失であることに変わりはありません。
MEXCは規制当局の認可を受けている?ライセンスの状況と各国当局の通知
MEXCの利用規約では、米国、英国、カナダのほか、複数の法域のユーザーをサービス対象外としています。また、MEXCは英国でも、EUのMiCA規則のもとでも認可を受けていません。
複数の規制当局が、MEXCが現地の認可を得ないまま各当局の管轄市場でサービスを提供していたとする通知を公表しています。
| 規制当局 | 日付 | 通知の内容 |
| 英国金融行為監督機構(FCA) | 2024年3月22日 | 警告リストへの掲載。MEXCは未認可のため、英国のユーザーは金融オンブズマン・サービスや金融サービス補償機構(FSCS)による保護の対象外 |
| 香港証券先物委員会(SFC) | 2024年3月15日 | 香港の投資家を標的とする疑わしい暗号資産取引プラットフォームとして、警告リストに追加 |
| ドイツ連邦金融監督庁(BaFin) | 2023年10月17日 | mexc.com上で認可なく提供されている金融サービスに関する消費者向け警告 |
| オランダ金融市場庁(AFM)、欧州証券市場監督機構(ESMA)のリストにも掲載 | 2025年9月16日決定、2025年9月24日公表 | MiCAライセンスを持たずに暗号資産サービスを提供。MEXCはESMAの非準拠事業者リストに掲載 |
| 金融庁(FSA) | 2023年3月および2024年11月 | 無登録で暗号資産交換業を行う海外業者に対する警告 |
| セーシェル金融サービス庁 | 2026年5月26日 | 同庁がMEXCの運営会社と特定する企業に対し、ライセンスなしで暗号資産サービスを提供したとして執行措置 |
| ドバイ仮想資産規制庁(VARA) | 2026年6月22日 | ライセンスなしでドバイの顧客にサービスを提供したとして、罰金と業務停止命令。VARAはMEXCの運営事業者が協力したと説明 |
通知の内容は、2026年10月8日に各規制当局のウェブサイトで確認しました。
フランス金融市場庁(AMF)とベルギー金融サービス・市場庁(FSMA)も、それぞれの市場でMEXCに対する措置を講じています。
なお、これらの通知のいずれも、MEXCが顧客資金を失った、あるいは不正に流用したとは述べていません。
それでもこれらの通知が重要なのには、実務上の理由があります。こうした市場では、苦情を申し立てられる現地の規制当局も、アカウントを支える補償制度も存在しないからです。
また、MEXCはオランダのユーザー向けサービスを段階的に終了しており、サービス終了に向けた手続きは2026年10月31日までに完了する予定です。
東南アジア各国の規制当局がMEXCとその他9つのプラットフォームをどう扱っているかについては、地域別の取引所ガイドをご覧ください。
MEXCはハッキングされたことがある?過去のインシデント記録
2018年のサービス開始以来、MEXCの取引所ウォレットに対するハッキング被害は公に報告されておらず、MEXCは私たちの暗号資産取引所ハッキング・データベースにも掲載されていません。
ただ、これは過去の実績であって将来を保証するものではないため、無事故の記録そのものより、前述の準備金レポートや基金ウォレットのほうが重要です。
最も広く報じられたトラブルは2025年のものです。あるトレーダーが、自身のアカウントにある約310万ドルを7月からMEXCに凍結されていると主張しました。
2025年10月31日には、MEXCの最高戦略責任者が公に謝罪し、資金の凍結を解除したと表明しました。
MEXCは、トレーダーが利益を上げていることを理由にアカウントを制限することは決してないと述べています。
2026年9月には、MEXCのCEOが、約34万ドルを失ったユーザーに同社が全額を補償したと明らかにしました。このユーザーは、攻撃者にアカウントを乗っ取られ、アカウントに残っていたAPIキーを通じて資金を移されていました。
MEXCの保護策がカバーする範囲・カバーしない範囲
MEXCの保護策は、システムへの侵害や先物の強制決済で生じる不足分など、プラットフォーム側の障害に備えて設計されています。また、準備金証明によって、ユーザー資産が全額裏付けられているかどうかが毎月示されます。
一方で、ご自身のアカウントや取引に起因する損失を想定したものではありません。
どの取引所に資金を預ける場合も、トレードオフが伴います。ご自身の秘密鍵ではなく取引所のカストディに頼ることになる一方、その見返りとして、監査済みの準備金、セーフティネットとなる基金、サポートチームを利用できます。
コールドウォレット、リアルタイム監視、二要素認証は、外部の第三者にユーザー資金へアクセスされる可能性を下げます。ただし、どのような仕組みでもそのリスクを完全になくすことはできません。
これらの層の背後には、3つのセーフティネットがあります。監査対象の4資産すべてで100%を上回る準備金、1億USDTと2,000 BTCからなるガーディアンファンド、そして約7.98億USDTの先物保険基金です。
MEXCの保護策の対象外となるのは、次のようなケースです。
- フィッシング、マルウェア、またはご自身の側で漏洩したパスワードやAPIキーによる損失。
- 取引による損失(ご自身の先物ポジションの強制決済を含む)。
- 誤ったアドレスやネットワークに送金した資金(回収できない場合があります)。
- MEXCが認可を受けていない市場(米国、英国、EUなど)での法的救済。
MEXCが向いている人、ほかの取引所を検討すべき人
MEXCが向いているのは、利用が制限されている市場以外にお住まいで、豊富な上場銘柄と低い取引手数料を求めるトレーダーのうち、現地のライセンスではなく、監査済みの準備金と公開された基金ウォレットを拠り所とすることに抵抗がない方です。
これに当てはまる方は、アカウントを開設し、前述のセキュリティ機能を有効にしてください。そのうえで、まとまった資金を移す前に、次回の月次レポートが公開されたらマークルツリー上のご自身の記録を確認しましょう。
手数料や商品、そして私たちが見つけた1つの弱点については、MEXCの詳細レビューをご覧ください。
一方、米国・英国・EUにお住まいの方、法定の補償制度で保護されたカストディアンが必要な方、またはアカウントがリスク管理審査を受ける可能性を受け入れられない方は、ほかの取引所を検討してください。
主な選択肢は、MEXCの代替取引所を率直に比較した記事と2026年おすすめ暗号資産取引所ランキングで紹介しています。
MEXCの見解
このMEXC取引所の安全性レビューは、MEXC自身が公開しているものです。上記リンク先のレポート、ウォレット、規制当局の通知と照合した、企業自身による説明としてお読みください。
私たちは、最も有力な根拠は、私たちを信頼しなくても検証できる部分だと考えています。具体的には、Hackenによる毎月のレポート、マークルツリー上のご自身の記録、そして公開エクスプローラー上の基金ウォレットです。
また、規制当局の通知は慎重になるべき正当な理由だと考えています。読者の皆さまがほかで探さずに済むよう、主なものを本記事にまとめました。
取引所が取引所をレビューするという利益相反への対処方法を含め、私たちのレビュー手法はすべて公開しています。
FAQ
MEXCは信頼できる取引所ですか?
はい。MEXCは2018年から運営されており、Hackenが監査する準備金証明を毎月公開しているほか、ガーディアンファンドの公開ウォレットも開示しています。
ただし、米国、英国、EUでは認可を受けておらず、複数の規制当局がMEXCに関する通知を出しています。
MEXCは規制当局の認可を受けていますか?
いいえ。MEXCは英国でも、EUのMiCA規則のもとでも認可を受けておらず、米国のユーザーも受け入れていません。
MEXCに関する通知を公表した規制当局には、英国FCA、オランダAFM、セーシェル金融サービス庁(FSA)、ドバイVARAなどがあります。
MEXCは過去にハッキング被害に遭ったことがありますか?
2018年以降、MEXCの取引所ウォレットに対するハッキング被害は公に報告されていません。
ただし、個々のアカウントが乗っ取られる可能性はあります。2026年9月には、こうした手口で約34万ドルを失ったユーザー1名に対し、MEXCが全額を補償しました。
MEXCは準備金証明を公開していますか?
はい。Hackenが毎月監査しており、2026年9月のレポートではBTCの準備金比率が297%、USDTが119%でした。
ご自身の残高はMEXCの準備金証明ページで確認できます。
MEXCのガーディアンファンドは何を補償しますか?
MEXC自身のシステムが侵害された場合にユーザーへ補償するための基金で、1億USDTと2,000 BTCを保有しています。
企業としてのコミットメントであって法定の制度ではなく、公表されている補償範囲に取引損失は含まれていません。
米国在住者はMEXCを安全に利用できますか?
MEXCは米国のユーザーを受け入れていないため、米国にお住まいの方は米国で認可を受けたプラットフォームを利用してください。
MEXCでアカウントが凍結されることはありますか?
はい。リスク管理や本人確認のための審査中に、MEXCがアカウントを制限する場合があります。
最もよく知られているのは2025年の310万ドルの凍結事例で、MEXCは公に謝罪し、資金の凍結を解除しました。
MEXCアプリは安全ですか?
公式アプリには、2FA、フィッシング対策コード、出金ホワイトリストなど、ウェブサイトと同じアカウント保護機能が備わっています。
偽のMEXCアプリやサポートを装ったアカウントがネット上に出回っているため、アプリは必ずMEXC公式のアプリリンクからダウンロードしてください。
リスク警告と地域に関するお知らせ
無期限先物とレバレッジは、利益だけでなく損失も拡大させます。ポジションが強制決済されると、証拠金の全額を失う可能性があります。
準備金証明、保護基金、保険基金は特定のリスクを軽減しますが、いずれも保有資産の価値や、取引所の将来の支払能力を保証するものではありません。
本記事は、米国、英国、オーストラリアの読者に対しては情報提供のみを目的としています。これらの地域では、本記事で取り上げたプラットフォームが利用できない、または認可を受けていない可能性があります。
EUおよび欧州経済領域(EEA)では、MEXCは暗号資産市場規則(MiCA)に基づく認可を受けていません。
オランダの規制当局AFMはMEXCを非準拠事業者リストに掲載しており、このリストはESMAも転載しています。該当地域の読者は、判断の際にこの状況を考慮してください。
セーシェル金融サービス庁は2026年5月26日のプレスリリースで、同庁がMEXCプラットフォームの運営会社と特定する企業が、同国の「2024年仮想資産サービスプロバイダー法」に基づくライセンスを保有していないと発表しました。同庁はあわせて執行措置に着手したことを明らかにし、同プラットフォームと取引する際は注意するよう一般に呼びかけました。
ドバイ仮想資産規制庁は2026年6月22日の罰金通知で、MEXCとして事業を行う事業者が、2022年から2026年4月までライセンスを持たずにドバイの顧客にサービスを提供し、UAEの本人確認(KYC)要件を満たさないままユーザーを受け入れていたと発表しました。同庁はまた、同事業者が協力し、業務停止命令に従ったうえで、ライセンスの取得を目指す意向であるとしています。
本記事の内容は投資助言ではありません。手数料、レバレッジの段階、利用可否は変わることがあるため、取引の前に各プラットフォームの公式ページで最新の条件をご確認ください。
まとめ:MEXCは安全に利用できる?
取引所が公に証明できる面において、MEXCは安全です。毎月監査される準備金、大半の資産を保管するコールドウォレット、公開された基金ウォレット、そして取引所ウォレットへのハッキング被害の報告がないことが、その根拠です。
弱点はカストディではなく、ライセンスにあります。MEXCが認可を受けていない市場では、アカウントを支える現地の規制当局も補償制度もありません。
お住まいの国でMEXCがサービスを提供している場合は、アカウントを開設し、セキュリティ機能を有効にして、マークルツリー上のご自身の記録を確認してから、まとまった資金を移すのが賢明な順序です。
お住まいの地域でMEXCを利用できる場合は、MEXCアカウントを開設し、初回の入金前に上記のチェックを行ってください。
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免責事項:本資料は、投資、税務、法律、金融、会計、コンサルティング、その他関連サービスに関する助言を提供するものではなく、いかなる資産の購入、売却、保有に関する助言でもありません。MEXC Learnが提供する情報は参考のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。関連するリスクを十分に理解したうえで、慎重に投資してください。ユーザーによる投資行動はすべて、当サイトとは関係ありません。

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週末に株式先物は取引できますか?ウォール街の休場中に流動性はどう変わるのか
土曜日の朝、注目している企業のニュースが流れてきました。MEXCでは、その企業の株式先物の注文板(オーダーブック)が開いています。つまり、週末でも株式先物は取引できます。 より重要なのは、注文がどのような市場に出ていくのかという点です。「株式の24時間365日取引」が示すのは注文を出せる時間であり、反対側にどれだけの流動性が待っているかではありません。 ここでは、ウォール街が休場しているときに何が

取引高と流動性は同じ?板の厚みを0.01%〜0.10%のレンジで解説
どの取引所も取引高をアピールしたがります。取引高は大きな数字で、流動性の証拠のように見えますが、実際はそうではありません。取引高が示すのは、すでに約定した取引です。一方、板の厚み(オーダーブックの深さ)が示すのは、今この瞬間にどれだけ取引でき、どの価格で約定するかです。本記事では、市場深度、デプスチャートの読み方、そして流動性レポートにおける0.01%、0.05%、0.10%のレンジが何を測ってい

10万ドルの注文はなぜ1万ドルより不利な価格で約定するのか?先物取引のスリッページを徹底解説
価格を確認して売りボタンを押しても、画面に表示されていた価格よりわずかに不利な価格で約定することがあります。 この差が先物取引におけるスリッページです。株式先物では注文サイズが大きくなるほどスリッページも拡大するため、10万ドルの注文が1万ドルの注文と同じように約定することはまずありません。 本ガイドでは、MEXCの株式先物に関する第三者の測定データをもとに、その差がどの程度なのか、そしてどう対処












