本稿執筆時点でXRP価格は約1.34ドル。30日間でわずか2.5%下落と、ほぼ横ばいの状態が続く。しかし、XRP(XRP)の保有分布の変化から、膠着状態は長く続かない可能性が示唆されている。
オンチェーンデータによれば、保有意志の弱い投資家が退場し、クジラの2つのグループが1億3000万XRPを追加で保有した。価格は下降チャネル内で推移しており、XRPのテクニカル分析では収束点が迫っていることが示唆される。間もなく方向性が決まる可能性が高い。
XRP価格は3月17日につけた1.60ドル付近の高値以降、8時間足チャートで下降チャネル内に滞留している。それ以降、抜け出そうとする度に同じ上値抵抗線で跳ね返されている。
直近の跳ね返しは4月7日と8日に発生。XRPは20期間・50期間の指数平滑移動平均線(EMA)を再び上回ったが、100期間EMAできれいに押し戻された。
この水準には大きな意味がある。3月15日頃にXRPが100EMAを回復した際には、さらに11%上伸して1.60ドルの高値に到達した。現在、同EMAはチャネルの上昇トレンドラインと一致しており、XRPの2重レジスタンスの壁を形成する。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。こちら。
BeInCryptoは最近、Zcashにおける類似のパターンについても報じた。Zcashは自身の下降チャネルを上抜けし、上昇に転じた。XRPの価格予測モデルも、今回のレジスタンスを突破すれば同様の動きが起こる可能性を示唆する。
もっとも、EMAの動きだけでは買い手の本気度を示せない。重要なのは、誰が買い増し、誰が撤退しているかという点である。
Glassnodeによれば、投機マネーはXRPから流出している。1日から1週間のHODL Waves指標は、直近に参入した投資家の供給シェアを追跡する。4月4日に1.45%でピークをつけた後、直近は0.684%まで急減した。
この短期保有者の持ち分のうち半分以上が1週間足らずで市場から去った。単体で見ると弱気材料だが、こうした層は通常、反発局面ごとに売却して上昇を阻害する存在でもある。彼らの撤退は雑音を取り除く意味合いもある。
一方で、XRPクジラによる買い増しが2つのグループで顕著となっている。Santimentによると、10億XRP以上を保有するクジラ層は4月6日以降、258億XRPから258.3億XRPに増加した。1000万~1億XRP保有層も翌日に11.31億XRPから11.41億XRPへ上昇。両グループ合計で1億3000万XRPを追加で保有したが、これは投機筋の売り抜け後に発生した動きである。
ただし、買いの勢いは緩やかにとどまる。Glassnodeの取得コスト・ヒートマップを見ると、1.37~1.38ドルの直上に約4億2000万XRPの供給クラスターが控えている。
このクラスター保有者が上昇時に売り出せば、クジラの買いだけでは突破は困難となる。チャート上でも、その抵抗帯の位置が明確に確認できる。
8時間足のフィボナッチチャート上で、収束ゾーンが示される。目先の重要水準は1.35ドル(正確には1.349ドル)および1.36ドル。ここを明確に取り戻し、維持できれば回復の兆しとなる。
だが、1.38ドルこそが突破の成否を分けるライン。100期間EMA、チャネルの上昇トレンドライン、そして4億2000万XRP供給クラスターが、この水準で集結する。1.380ドル超できれいに引ければ、XRPのブレイクアウトが確定する。チャネルもEMAも供給壁も同時に突破し、その先は1.43ドル、1.51ドル、そして3月17日の高値1.60ドルが視野に入る。
しかし、1.35ドルを回復できなければ、XRP価格はチャンネル内で停滞したままになる。この場合、1.32ドルが次のXRPのサポート水準となり、危険にさらされる。さらに下落すると、1.28ドル(正確には1.279ドル)となり、過去に買い手の関心が集まった水準となる。
30日間にわたる停滞でボラティリティが限界まで圧縮されている。1.38ドルを上回って引ければ、クジラ説を裏付ける形となり、1.60ドルまでの道が開ける。一方、否定されればXRPは再び1.28ドル付近へと押し戻され、停滞はさらに大きな下落へと変わる。

